弘前公園に住んでいる白鳥

ココは弘前公園に40年近く住んでいたコブ白鳥です。桜ちゃん、シロちゃん、ガー子、コブちゃん、スーちゃん、隊長などたくさんの名前を持っていました。このブログにココの最後の約半年間(2019年8月2日~2020年1月5日)の毎日の様子を記録しました。ココが旅立った後、ココの思い出とともに公園に今生きているものたちについて記録していきます。

第6の巣

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カイツブリ夫婦にとってこれは第5の巣(5月24日朝)

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巣の補強に忙しいカイツブリ夫婦(5月24日午後)

このカイツブリ夫婦は、杉の大橋の西側に第1の巣(3月5日に確認)、東側に第2の巣(3月10日)、西側に第3の巣(3月23日)、西側の別のところに第4の巣(3月26日)を作った。

公園閉鎖(4月10日)前まで、第4の巣でおそらく4個の卵を温め続けていた。閉鎖中に何が起きたか分からないが、雛の姿はない。

この杉の大橋の東側の巣は、私が確認できた5番目の巣である。5月24日の朝、カイツブリのことを教えてくれた女性のご主人が1個の卵が映った写真を見せてくれた。スゴイ!

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あれ、巣がおかしい(5月25日15:35)

どうしたのだろう?第5の巣が壊れている。もともと不安定な場所で心配していた。風に巻かれてしまったのか?1個の卵は水没したのか・・・胸騒ぎがする。

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西側から泳いできた1羽が茫然としている(5月25日15:41)

巣は壊れた直後なのだろうか?1羽のカイツブリが杉の大橋の西側から泳いできて、壊れた第5の巣の前で立ち尽くした。

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つらいね・・(5月25 15:41)

一瞬のこと・・・。

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甲高い声でもう1羽を呼んでいる(5月25日15:42)

西側からやってきたもう1羽と合流して、一緒に杉の大橋の西側へ戻る。

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杉の大橋の西側に新たな巣を作り始める(5月25日15:47)

再び巣を作り出すようだ。これが6番目の巣。第5の巣よりも安定した場所。

去年はこの中濠で8月に卵を温め続け、やがて4羽の子供を立派に育て上げた。カイツブリのことを教えてくれた女性は、去年も何度も巣を作り、失敗を繰り返していたと言っていた。

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夫婦が元気でいてくれるのがうれしい(5月25日15:48)

カイツブリ夫婦はせっせと第6の巣のための材料を集め始めた。

ひたむきな夫婦の姿を見ていると、心のざわつきが消えていく。前を向かなきゃね。ありがとう。