一喜一憂は続く
朝、石橋にいてくれた。朝はパンを用意していない。雪には誰も来た形跡はないから、パンも公園の餌もまだもらっていないようだ。今、ご褒美が必要だと思い、急いで家に帰りパンを持ってくることにした。
石橋に戻ると、ココは杉の大橋に向かっていた。「ココ~、ココ~」と呼んだら・・・
ココ、あと少ししたら、餌係の人が来るから、公園の餌をちゃんと食べてください。
ココにパンをあげていたとき、公園の責任者の人に出会った。出勤前に朝のココの様子を確認にきたみたい。その方によると、昨日の昼は石橋に来ていたが、夕方はいなかったから心配していたとのこと。そして、石橋の北側に落ちないように細工したそうである。
ココ、これで北側に落ちる危険はなくなったよ。本当に良かった。みんながあなたのことを案じているよ。これからは、寒くなったら必ず石橋に戻ってください。
カルガモさんたち、ココを石橋に案内してくれてどうもありがとう。助かりました。
午後も石橋にいてくれた。本当に嬉しい。
関西から弘前に移住してきた男性に出会った。彼は体調が許す限り100円パスに乗って毎日のようにココの様子を確認にきている。この間はココが氷に閉じ込められてとても心配していた。今日は彼の85歳の誕生日とのこと。ココが無事に氷から脱出して、石橋に戻ってきたのは最高の誕生日プレゼントとなった。ココ、あなたの存在は大きいよ。
さらに公園の責任者の方にも再び出会った。「危ないことをしないで」とお叱りを受けた。その方もココのことをとても心配している。でも、立場があるから、迷惑行為に対して叱るのは当然である。私たちもあまり困らせたくない。
今年は突然寒くなったり、暖かくなったりと変な天気が続いているため、ココは判断を間違って杉の大橋まで遠出してしまう。中濠が完全に氷に覆われて、ココが石橋に定着し、そして春を迎えるまで、私たちの一喜一憂は続く。
ココ、春が来るまで石橋にいてください。そうしたら、みんなが助かります。
ダイサギさん、アオサギさん、カワアイサさん、おかげさまでココは石橋に戻っています。どうもありがとう!