北側に落ちてしまった
朝、中濠全体に薄氷が張っている。杉の大橋の両側にいないので、安心して石橋に回った。でも、いない。再び杉の大橋に行ったが、やはりいない。氷上にココが動いた形跡も全くない。さては石橋の下の真ん中にいて分からなかったのか?再び石橋に回って橋の下を覗き込んだが、姿はない、と思ったら・・・
石橋の下を覗き込んでいたら、北側の濠に姿を現した。冬の寝床から落ちてしまったようだ。石橋の南側と北側にはけっこうな落差がある。幸い怪我はしていないようだ。それにしてもどうして落ちてしまったのか?目が見えなくなってきているためか?
北側は水が落ちる場所を除いてほぼ完全に凍る。またココが上陸できる場所はなく、泥の浅瀬で藻はほとんどない。ココが暮らせる環境ではない。
公園の責任者の方に電話した。その方は毎日朝と夕方にココの様子を確認している。今朝、ココが北側に落ちていてびっくりしたと言っていた。過去にココが北側に落ちることはなかったという。やはり、目が見えなくなってきていることを心配していた。
今すぐ救出できないため、一時的に餌箱を北側に移すが、近々必ず救出すると約束してくれた。その人を信じるしかない。
幸いここ数日は冷えない予定だから、凍る心配はない。
午後、北側の落ち葉の山は除去されていた。写真右側の岸辺に餌箱が移されている。
北側は泥の浅瀬である。ココが動いただけで泥が舞い上がる。上陸するには水位が低すぎるため、救出されるまでこの泥の浅瀬で眠るしかない。ココ、つらいね・・・
でも、信じようね。きっと助けてくれるから。
カワアイサもダイサギもアオサギも、飛べるからいいよね。ココは飛べないし、段差があると上陸できないし、昔ほど氷の上を歩くことができない。人の助けが必要である。でも、こんな状況でも嘆いたりしていないと思う。長い首をしなやかにシュッと立てて、前を向いて生き抜いてきたと感じる。すごいよね!