少しずつ厳しくが親心
たくさんの名前を持つ白鳥は今朝も杉の大橋の植物園側の右隅でまどろんでいた。暖かい朝日に照らされて気持ちがよさそうである。「スーちゃ~ん」と呼ばれて、ちょっと首を上げたが、再びまどろみに入った。
午後、杉の大橋の博物館側で静かに藻を食べていた。その近くでカルガモとカイツブリもゆったりしている。橋を通りかかった女性が「白鳥さんが元気そうで良かった」と言っていた。「白鳥さん」と呼ぶ人も多いようだ。先日は石橋を通りかかった二人連れが「コブちゃん」と呼んでいた。このたくさんの名前を持つ白鳥には、まだまだ私の知らない名前があるのだろう。
カルガモは10羽に満たなかったため、白鳥にパンをいつもより多く食べてもらえた。とてもうれしい。
杉の大橋の白鳥の近くに1羽のカイツブリの子と見たことがないカモが数羽いた。コガモかもしれない。このカイツブリは気付いたら知らない鳥の中にいたという感じである。急に鳴きだして、鉄パイプが設置されている付近の辰巳櫓(たつみのやぐら)側に泳いで行って、兄弟と合流した。今朝の親カイツブリは子供に餌をあげず、子供が餌をねだると追い返す。親は、そうやって子供の自立を少しずつ促しているようだ。
カルガモの近くに子供たちだけでいさせても、親カイツブリはもう心配しないようだ。子供の大きさも色も親に近づいてきた。とても順調。