弘前公園に住んでいる白鳥

ココは弘前公園に40年近く住んでいたコブ白鳥です。桜ちゃん、シロちゃん、ガー子、コブちゃん、スーちゃん、隊長などたくさんの名前を持っていました。このブログにココの最後の約半年間(2019年8月2日~2020年1月5日)の毎日の様子を記録しました。ココが旅立った後、ココの思い出とともに公園に今生きているものたちについて記録していきます。

待とう

桜祭りが終わって、公園に静けさが戻っている。

西濠(5月24日午後)

西濠に4羽のカルガモ(5月24日午後)

祭り期間中、カルガモたちは西濠からすっかり姿を消す。西濠は静かになったから、もうそろそろ戻ってくるはず。もしかしたら、今頃、母カルガモたちはどこかの茂みで卵を温めているかな?

 

「蓮池のカイツブリ」

卵がすでに茶色になっている(5月12日午後)

1羽は巣を補強、1羽は抱卵(5月14日午後)

順調のようですね(5月19日午後)

カイツブリ夫婦が蓮池の真ん中近くで営巣。カラスに狙われないか心配だけど、今のところ順調のようである。噂では6個の卵を抱えているらしい。すでに卵が茶色になって何日も経っているから、もうじき孵化すると思う。あなたたち、頑張ってね!

「中濠のカイツブリ」

2羽で巣作り(5月13日午後)

前に作った巣の近くに別の巣も作った(5月22日午後)

中濠のカイツブリ夫婦も巣作りを始めたと喜んでいたけど・・・抱卵の様子はない。このところ、1羽だけしか姿を見せてくれない。実はこれらの巣はカモフラージュで、別の場所で営巣しているのかな?

2019年から中濠のカイツブリの子育てを観察してきた。浮巣ゆえ、壊れやすく、卵が水中に落ちてしまうこともある。そんなとき、一瞬、雷に打たれたかのように毛が逆立ち、体中に悲しみが走っていた。でも、夫婦は立ち直り、また巣を作り卵を温める。一方の親が孵化した雛を背中におんぶし、もう一方が餌をやる。やがて、泳ぐこと、潜ること、自分で餌をとること、危険から身を守ることを教えた後に、子どもたちの巣立ちを促す。私は、すっかり彼らのファンになっている。

今年はこれまでとはちょっと違う雰囲気がする。気のせいか、別のカップルなのか分からない。そのうち、赤ちゃんをおんぶする姿を見せてくれるかもしれない。気長に待とう。

 

「工業高校前の池のバン」

バンのカップル。1羽は草に隠れている(5月11日午後)

もう1羽はどこですか?(5月18日午後)

工業高校前の池にバン夫婦が戻ってきてくれた。毎年、バンに餌をあげているおじさんによると、バン夫婦はここから見えない、奥の方で暮らしているらしい。そこで卵を抱えていますか?

 

「アオサギ」

三角池にアオサギ(5月17日午後)

涸れた三角池にアオサギ(5月23日午後)

分かりにくいけど、これはアオサギが餌を食べているところである。

それにしても、こんなに涸れた三角池を見るのは初めてである。上流で何が起きているのか?

 

「人間」

4月に弘前の市長選挙があった。ある候補者が「公園で犬が散歩できる」「動物の殺処分をなくす」「自然を大切にする」ことを公約に掲げた。残念ながら、その人は当選しなかったけど、そういうことに注目する人が立候補して、ある程度の票を獲得できるようになったことに未来を感じる。

2月24日に始まった独裁国家による侵略がまだ続いている。嘘を嘘で固めながら、意味なく殺りくを繰り返すなんて・・哀れである。民主主義の国には、戦場からペットと一緒に避難する人たち、避難できなかった動物たちを助けるために戦場に赴く人たちがいる。大切な命を守ろうとする国に光が差すに決まっている。待とう。