待とう
桜祭りが終わって、公園に静けさが戻っている。
祭り期間中、カルガモたちは西濠からすっかり姿を消す。西濠は静かになったから、もうそろそろ戻ってくるはず。もしかしたら、今頃、母カルガモたちはどこかの茂みで卵を温めているかな?
「蓮池のカイツブリ」
カイツブリ夫婦が蓮池の真ん中近くで営巣。カラスに狙われないか心配だけど、今のところ順調のようである。噂では6個の卵を抱えているらしい。すでに卵が茶色になって何日も経っているから、もうじき孵化すると思う。あなたたち、頑張ってね!
「中濠のカイツブリ」
中濠のカイツブリ夫婦も巣作りを始めたと喜んでいたけど・・・抱卵の様子はない。このところ、1羽だけしか姿を見せてくれない。実はこれらの巣はカモフラージュで、別の場所で営巣しているのかな?
2019年から中濠のカイツブリの子育てを観察してきた。浮巣ゆえ、壊れやすく、卵が水中に落ちてしまうこともある。そんなとき、一瞬、雷に打たれたかのように毛が逆立ち、体中に悲しみが走っていた。でも、夫婦は立ち直り、また巣を作り卵を温める。一方の親が孵化した雛を背中におんぶし、もう一方が餌をやる。やがて、泳ぐこと、潜ること、自分で餌をとること、危険から身を守ることを教えた後に、子どもたちの巣立ちを促す。私は、すっかり彼らのファンになっている。
今年はこれまでとはちょっと違う雰囲気がする。気のせいか、別のカップルなのか分からない。そのうち、赤ちゃんをおんぶする姿を見せてくれるかもしれない。気長に待とう。
「工業高校前の池のバン」
工業高校前の池にバン夫婦が戻ってきてくれた。毎年、バンに餌をあげているおじさんによると、バン夫婦はここから見えない、奥の方で暮らしているらしい。そこで卵を抱えていますか?
「アオサギ」
分かりにくいけど、これはアオサギが餌を食べているところである。
それにしても、こんなに涸れた三角池を見るのは初めてである。上流で何が起きているのか?
「人間」
4月に弘前の市長選挙があった。ある候補者が「公園で犬が散歩できる」「動物の殺処分をなくす」「自然を大切にする」ことを公約に掲げた。残念ながら、その人は当選しなかったけど、そういうことに注目する人が立候補して、ある程度の票を獲得できるようになったことに未来を感じる。
2月24日に始まった独裁国家による侵略がまだ続いている。嘘を嘘で固めながら、意味なく殺りくを繰り返すなんて・・哀れである。民主主義の国には、戦場からペットと一緒に避難する人たち、避難できなかった動物たちを助けるために戦場に赴く人たちがいる。大切な命を守ろうとする国に光が差すに決まっている。待とう。