弘前公園に住んでいる白鳥

ココは弘前公園に40年近く住んでいたコブ白鳥です。桜ちゃん、シロちゃん、ガー子、コブちゃん、スーちゃん、隊長などたくさんの名前を持っていました。このブログにココの最後の約半年間(2019年8月2日~2020年1月5日)の毎日の様子を記録しました。ココが旅立った後、ココの思い出とともに公園に今生きているものたちについて記録していきます。

ヨシの恵み

「三角池のヨシ」

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子バンがヨシの葉っぱで一休み(7月23日朝)

成長とともに、子バンの色が黒からグレーに変化してきた。先日、親バンがヨシの葉っぱを倒して子バンの休憩所を作っていた。この日もきっとそうしたに違いない。

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きれいです(7月23日朝)

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ヨシと睡蓮(7月23日朝)

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睡蓮と子バン(7月26日朝)

「ボート乗り場の南側のヨシ」

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子バンは黒色でまだ小さい(7月19日朝)

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控えめにヨシを刈り取ったようだけど・・(7月21日朝)

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バンご一家は怖かったと思う(7月26日朝)

夏の初め頃、斑入りのヨシが目立っていたので、病気かなと心配していた。バンの赤ちゃんが生まれないのはヨシの状態が悪いからかもしれないと思っていた。でも、杞憂だったようだ。三角池とボート乗り場の南側のヨシは順調に成長し、夏の風景に趣と涼しさを与えてくれている。そして、2組のバンご一家を守ってくれている。

少し前、岸辺のヨシ(陸ヨシ)と水面のヨシ(水ヨシ)の一部が刈り取られた。

全国では、水質浄化作用を持ち、豊かな生態系を生み出すと言われるヨシの保全についていろいろな試みがなされているようだ。陸ヨシは刈り取った方がその後の成長を促進し、対照的に水ヨシを刈り取ると徐々にヨシが減少するという報告もある(  佐潟でのヨシ刈りによるヨシの成長および「ど」の復元に伴う植生の変化についての4項 考察)。

ヨシを保全し、ヨシに依存する生き物たちを守るには、適度な管理(刈り取り)は必要なのかもしれない。でも、刈り取る時期が・・・問題。

出雲河川事務所の計画(案)を見つけた(ヨシ植生帯管理計画(案) の(4)刈り取り等の時期)。刈り取り時期は、「ヨシの休眠期で、ヨシへのインパクトが小さい、ヨシに依存する動物の繁殖等への影響が小さい冬季とする」と記載されている。

弘前の場合、冬は雪のために難しい面もあるかもしれない。晩秋か早春の頃だったら、バンご一家に迷惑を掛けなくてすむように思う。

来年の夏も、弘前公園の風景に美しいヨシ群があり、バンたちが守られますように。