弘前公園に住んでいる白鳥

ココは弘前公園に40年近く住んでいたコブ白鳥です。桜ちゃん、シロちゃん、ガー子、コブちゃん、スーちゃん、隊長などたくさんの名前を持っていました。このブログにココの最後の約半年間(2019年8月2日~2020年1月5日)の毎日の様子を記録しました。ココが旅立った後、ココの思い出とともに公園に今生きているものたちについて記録していきます。

ノスリの攻撃をかわす

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杉の大橋の西側にカイツブリご一家(7月19日午後)

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ゆったり過ごしているときに・・(7月19日午後)

中濠のカイツブリご一家は、一方の親が2羽、もう一方が3羽の雛をおんぶして午後の一時を心地よさそうに過ごしていた。

私は全く気が付かなかったけど、夫によると、このとき西の方からノスリ(鷹)が飛んできて左側の松の木に止まった。でもカイツブリご一家は警戒する様子はない。

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やがて安全な巣に戻る(7月19日午後)

心配しながらしばらく様子をみていたが、やがてご一家は濠の右隅の安全な巣に戻った。お休みモードのようである。安心。

しかし、その2日後・・・。

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中濠のカイツブリ5兄弟(7月21日午後)

濠の中央の巣に親と5羽の雛が過ごしていたとき、いきなりご一家が巣から飛び降りて水中に潜った。ノスリが攻撃を仕掛けたのだ。私は写真を撮るのも忘れてノスリが東の方へ去って行くのを見送った。

雛たちは・・と濠を探したら、この巣から5~6メートルくらい離れたところでちりじりに散らばっていた。一番小さな雛も潜ってこの危機を乗り越えたようだ。やがて雛たちは濠の中央の巣に戻ってきた(上の写真)。

どうやら、雛たちはノスリの攻撃をかわす術(潜って散らばる)を親から伝授されているようだ。

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よく頑張ったね・・と言っているような・・(7月21日午後)

父母カイツブリは代わる代わる巣の材料や餌を持ってきて、緊張を強いられた雛たちを癒やしているようにみえる。

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親は危機を乗り越えた雛たちに寄り添う(7月21日午後)

一方の親が巣に上がって雛たちを抱えた。後ろ姿に毅然とした強さを感じる。

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子供たちの成長がうれしいですね(7月21日午後)

やっぱり濠の中央に浮かんでいるこの巣は危険がいっぱい。杉の大橋から見ていると心配がつのる。幸い、この巣のすぐ上に1本の枝が伸びていて、それがノスリの攻撃のじゃまになっているようだ。

カイツブリのお父さん、お母さん、この1本の枝も計算に入れて、雛たちにお日様を浴びさせるためにこの巣も作ったのですか?

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顔を出しているチビッコも潜れます(7月21日午後)

天敵をかわしながら、子供たちは育っていくのですね。