シグナルを発する
朝、植物館側の右側にいた。たくさんの名前を持つ白鳥の側にカルガモが集まることが多いが、お互いの気持ちを共有できるようなシグナルがあるのだろう。
私も一緒に暮らす黒猫の気持ちが分かると思っているし、黒猫も私の気持ちが分かっているように感じる。同じことだ。
午後、朝とほぼ同じところ。岸辺に上がったばかりのようだ。立ったまましばらく羽根づくろいをしてから座って落ち着いた。右側からから遺構復元工事の騒音が鳴り響いているけど、大丈夫そうに見える。慣れてきたのかもしれない。
くちばしが白いように見えるけど、光による錯覚かな?
朝、カイツブリご一家は杉の大橋の博物館側で活発に動き回っていた。気温は約15℃。父と母はそれぞれ1羽ずつに餌やりをしていた。やがて植物園側から別の1羽の子供が急いでやってきた。親から呼ばれたようである。同時に、一方の親が餌やりをしていた子供を残して植物園側に移動し、別の子に餌やりを始めた。
人間の親が子供をそれぞれの名前で呼ぶように、カイツブリの父と母は、それぞれの子供に対して特有のシグナルを発しているようだ。シグナルを感知した子供は自分の番だと分かって大急ぎで親の元に向かう。
午後、父と母は、杉の大橋の植物園側と石橋が見える植物園側に分かれて、それぞれ2羽ずつ世話をしていた。この父と母の頑張りのおかげで、子供らはずいぶん大きくなった。