寒くなってきて・・・
「まるまるバン」
子どもたちはみんな巣立って、夫婦だけになった。寒くなるにつれ体が丸くなってきたようだ。
三角池に最後に残っている1羽の子バン。寒いのだろうな。風船みたいに体を膨らませている。この子の父母は工業高校前の池にまだいるようだ。今年はすこし旅立ちが遅いように感じる。
「子カイツブリの成長」
中濠のカイツブリご一家の最後の1羽の子カイツブリは甘えん坊さんのようだ。親から離れたくないみたい。でも、この子もそろそろ巣立つはず。今朝(10月21日)、石橋から遠く離れたところで、親が見守る中で飛ぶ練習をしていた。
中濠の石橋の南側と北側には段差があって、水は滝のように北側に流れ落ちる。最近、この北側の濠に2羽の青年カイツブリが姿を現した。この濠にカイツブリがいるのは、覚えている限り初めてのことである。この2羽は水流にまかせて南側から北側の濠に転落したのかもしれない。
北側は日当たりが悪く、子どもが成長するには好ましくないと心配したけど、どうやらあと少しで飛べそうだし、元気そうだから、大丈夫だと思う。
北側ではここ数日は1羽だけしか確認できない。もう1羽は西濠に移動したのかもしれない。この場所はますます日照不足になるから、君もできるだけ早く西濠に移動してね。
その西濠では・・・
10月20日に5羽、10月21日に3羽の青年カイツブリを確認。それぞれに飛ぶ練習をしたりしている。
ボート乗り場の南側には岩木川から水が流入するところがある。この日(10月19日)、落ち葉がたまっていたその流入口で・・・
1羽の子カイツブリが流入口の囲みを乗り越えて中に入り、潜ったり出てきたりを繰り返していた。ボート乗り場の南側は浅瀬だけれど、ここだけはけっこう深いはず。ちょっと心配。でも、好奇心旺盛で生きているのが楽しくてしかたがないみたい。生まれてきて良かったね。
「ありがたき公園」
寒くなるにつれ、これからいろんな渡り鳥がやってくる。
朝日が差した瞬間、中濠に霧が立ち始めて、すぐ消えた。
夏から初秋にかけてアオコが広がっていたこの濠は、水がすっかり澄んで、少しずつ秋色になってきた。
弘前公園には大げさなライトアップや装飾はいらない。そのままが一番魅力的だと思う。